地図を片手に乗り込んだタクシー。具志堅用高記念館へ向かうように依頼すると、親切な石垣島の運転手は明らかに顔色を変えました。「お客さん、竹富島は行きましたか」「川平湾や白保はまだですか」「そちらに行ったほうがいいですよ」と別の場所に行くよう、オススメしてくる運転手。決然と拒否する僕を見た彼の目には、わずかな憐憫の色が漂っていました。
「みんな5分で出てくるんですよ」と語る運転手は、メーターを止めて外で待っているから、見終わったら別の場所に行きましょうと言い出す始末。今思えば、彼は石垣島を守ろうとしていたのかもしれません。クチコミが大きな力を持っている昨今。具志堅用高記念館だけを見て「何だこれ」「最低です」「行かなきゃよかった」などと書かれたらたまりませんよね。僕はその親切心に、ついに気づくことはありませんでしたが…。
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